不満や悪口を言ってはいけない理由を説明できますか?

「不満や悪口を言ってはいけない」なんてよく言われるけれど、その割にきちんと守っている人は驚くほど少ないように思う。

(単に言わなければ良い訳ではないが、その理由は後で説明する)

 

そもそもなぜ「不満や悪口を言ってはいけない」のか。

「本人の居ない所で陰口をたたく相手は、自分が居ない所で同じように自分の陰口をたたいているんじゃないかと思う」

だから信用できない、というのが一般的な説明だと思う。

 

これがスピリチュアル的な説明になると

「悪口や不満を言葉にすることで悪い周波数を発することになります」

「発したものが返ってくるのが宇宙の法則です」

「だから悪い事が自分に起きるのです」

みたいな説明になる。平たく言えば「引き寄せの法則が発動するよ」ということ。

 

うーん、確かにどちらも相手を選べば通じる説明になると思うが、どうも腑に落ちないのは「つまり言葉にしなければ、思うだけなら問題ない」という結論になるからだと思う。

 

はっきり書いてしまえば、不満や悪口は言葉にしなくても、思っただけでもその効果は発揮される。これは経験則で断言できる。

 

 

 

何故なのか?

この世界には実に情報に満ちあふれている。

自然豊かな公園が広がっているとして、そこに3人の同じ年の女性が立っていた場合、その公園で3人が思うこと、感じることは全員違ってくるはずだ。

何故なら、これまで経験してきたことが全員違うから。「目の前の世界」から何を受け取るか、は「これまで自分が何を経験し、選んできたか」に左右される。

 

「木々の緑が美しい」と思う人もいれば「風が冷たい」と思う人もいれば「子どもの声がうるさい」と思う人もいる。

その違いは、同じ光景のうち「どこに意識を向けているか」に他ならない。

 

「不満や悪口を言ってはいけない」というのはここに繋がってくる。

この教えは、端的に言えば「悪いことにばかり意識を向けてるとろくなことがないよ」ということ。

例え目の前で良いことが起きていたとしても、その内容が98点ならば、2点分の悪いことに意識をフォーカスして「悪いことだった」と結論づけてしまう、なんてことが普通にありうるということだ。

 

一番の問題は「自分がどこに意識を向けているか」になってくる。

周囲からの評価が落ちるのも、宇宙の法則が発動して悪いことを引き寄せるのも、自分が悪いことに意識を向け続けた結果論でしかない。

 

そしてなお悪いことに、不満や悪口を言葉にしたとき、その言葉を誰よりもたくさん聞くことになるのは他でもない自分自身なのだ。

自分で言ってそれを自分で聞く。実はこの「音で聞く」というのは直接脳に影響しやすい。

だから自分で言った不満や悪口の影響を誰よりもまず、自分が受けることになる。自分の言葉により、自分自身を洗脳してしまうのだ。

 

 

 

じゃあ不満や悪口を言いたくなった時、どうすれば良いのか。

簡単にできる解決法がある。

 

用意するものは--------------------------------

・紙(トイレットペーパーだとなお良い)

・ペン

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静かな空間でやれると更に良い。

 

やることは極めて簡単。静かな空間で、心に浮かんだ罵詈雑言、悪口、不平不満、悲しみ、苦しみ、悩み、辛さなど、とにかく思いつく限り紙に書き出していくだけ。

箇条書きでも、話し言葉でも良い。イラストだって構わない。自分の思うまま、書きやすいようにとにかく書き出していく。

自分の気持ちを紙にぶつけるように書き続けていると、次第に気持ちが落ち着いてくるはずだ。

気が済んだら、その紙をビリビリに破いて捨てる。

トイレットペーパーならトイレに流す。

扱いに責任が持てるなら、火を点けて燃やしてしまっても良い。

 

感情は心に溜め続けるとそれだけで自分を蝕んでいく。

それが悪い感情なら尚更だ。

 

誰かに言いたくなるほどの強い悪感情ならばこうやって解消してしまうのが良いだろう。そうやって気分が晴れやかになったら、改めて目の前の出来事の良い所に意識を向けるようにしていけばいい。

これを繰り返していけば、確実に人生が良い方向に変わっていく。