魍魎の筺

魍魎の筺。

この作品は映画だけ観た。

友人に誘われたその作品は、前情報も基礎知識もないままで共感力の低い私が理解するには中々に難しかった。

 

覚えているのは、仄暗く不気味さをたたえた空気感。

何かしら禁忌に触れる出来事を描いていたのではないかと思う。

 

そしてその禁忌に触れようとしたのは、人間なら誰もが持つ「好奇心」だったのではないか。

 

《越えてはいけない》。

そんな一線を越えてしまったら、魑魅魍魎と変わらなくなってしまうのかも知れない。

 

その《一線》が薄れた現代、魍魎らしき影はリアルでもバーチャルでも感じることは多い。

 

魍魎の筺。それは現代社会で開きかけている、日本におけるパンドラの箱なのかもしれない。