蓮は泥に根を張り花を咲かせる
見た目には決して美しくない、むしろ汚さMAXの泥沼。
けれどもそこに根を張った蓮は穴だらけの根で養分を吸い取り、時がくれば美しい極楽の花を咲かせる。
泥は土くれに水を混ぜて作られる。
「自分」というカタマリに「誰かの影響力」という情報を入れ、こねくり回す。
よぅく混ぜて、混ぜて、まぜこぜにして。
自分というカタマリが溶けてドロドロになって。
その中で必死に張った根っこが、泥沼の中から「何か」を吸収し、養分にしていく。
その養分が充分に満ちた時。
「ポン」の力で、才能の花が咲く、のかもしれない。
蓮は極楽浄土の花。
仏像の足下に鎮座する、あの花。
「楽園」よりも安心を与えてくれる極楽浄土。
その世界を象徴する花の種は、わたし達の心に既に埋まっているのかもしれない。